こんにちは。今回、演奏者向けのリズム感強化トレーニングアプリ「リズム強化トレーニング」を公開しました。
→ アプリはこちら:リズム強化トレーニング – 効果的なリズム感トレーニングアプリ
はじめに:なぜこのアプリを作ったのか
楽器を演奏していて、こんな悩みはありませんか?
私自身、リズム感を鍛えたくて練習メニューを考えていたのですが、既存のメトロノームアプリでは実現できない練習がありました。
例えば:
- ステップごとに鳴らし方を変えたい(最初は4拍全部、次は2拍だけ、など)
- 段階的に音を減らしたい(4拍→2拍→1拍→4小節に1回)
- 都度設定を変えるのが面倒(練習の流れが止まる)
さらに、毎日続けられる仕組みも欲しいと思っていました:
- スタートボタンを押したら自動で進行してほしい
- 次に何をするか考えなくていいようにしたい
- 気軽に11分だけ練習できる仕組み
そこで、自分用に練習メニューを作り、それを実行できるアプリを開発しました。
基本コンセプト:11分の段階的トレーニング
このアプリは、毎日11分の継続可能なトレーニングをコンセプトにしています。
特徴は:
スタートボタンを押せば、準備時間→実践→次のステップへと自動で進んでいくので、迷わず練習に集中できます。
トレーニング内容(5ステップ)
STEP1: メトロ分解トレ(2分)- 基礎軸作り
目的: メトロノーム依存から脱却する
最初は4拍すべてでメトロノームが鳴りますが、段階的に減っていきます:
- 4拍すべて鳴る(30秒)
- 2拍だけ鳴る(30秒)
- 1拍だけ鳴る(30秒)
- 4小節に1回だけ鳴る(30秒)
やること:
- 足で4分音符を刻む
- 声で「1234」と数える
- 1拍目と3拍目で手拍子
メトロノームが減っても、自分の中でリズムを保つ練習です。
STEP2: 裏拍トレ(2分)- 裏拍を身体で作る
目的: 裏拍を体感する
裏拍(1.5, 2.5, 3.5, 4.5拍目)にメトロノームが鳴ります。
やること:
- 足で4分音符を刻む
- 声で「1234」と数える
- 右手で表拍(1,2,3,4)、左手で裏拍(&)を叩く
画面には「1&2&3&4&」の8ビート表示になり、どこが表でどこが裏かを視覚的に確認できます。
STEP3: リズムウォーク(2分)- 内部メトロノームを育成
目的: メトロノームなしでリズムを感じる
このステップではメトロノームは鳴りません。
やること:
- ゆっくり歩きながら足で4分音符を刻む
- 声で「1234」と数える
自分の身体だけでリズムを作る練習です。最初は難しいですが、STEP1で培った感覚を頼りに進めます。
STEP4: オルタネイト手拍子(2分)- 表裏の切り替え
目的: 表拍と裏拍を自然に切り替える
メトロノームは4分音符で鳴ります。
やること:
- 足で4分音符を刻む
- 声で「1234」と数える
- 右手で表拍、左手で裏拍を叩く
STEP2の裏拍練習を、今度は通常のメトロノームに合わせて行います。自然な動作で裏拍を出せるようになることが目標です。
STEP5: 重心アクセント(楽器実践)(3分)- 実際の演奏で応用
目的: 楽器演奏でリズム感を活かす
実際に楽器を使った練習です。
やること:
- 足で4分音符を刻む
- 声で「1234」と数える
- 1拍目を少し強めに演奏
- ベース音(低音)と足をシンクロさせる
準備時間が10秒あるので、楽器を構えてからスタートできます。
※ このステップは設定でオフにできます(楽器を持たない場合や、手拍子だけで練習したい場合)
アプリの機能
自動進行システム
スタートボタンを押すと:
- 準備時間(5秒、楽器実践のみ10秒)→ 何をするか画面に表示
- 実践時間(2〜3分)→ メトロノームと画面の指示に従う
- 次のステップへ自動遷移
手動で操作する必要がないので、練習に集中できます。
視覚的なビート表示
画面には3つの情報が表示されます:
- 動作アイコン:各ステップで使う身体部位を表示
- 👣 足
- 🗣️ 声
- 👏 右手
- 🤚 左手
- 🎵 楽器
- ビート表示:現在の拍が光って表示
- 4拍子:1 2 3 4
- 8ビート(裏拍練習時):1 & 2 & 3 & 4 &
- 残り時間:各ステップの残り秒数
音だけでなく視覚的にも確認できるので、初心者でも安心です。
カスタマイズ可能な設定
設定画面(⚙️ボタン)から以下をカスタマイズできます:
ステップ選択
- 各ステップ(1〜5)の有効/無効
- 楽器を持たない場合はSTEP5をオフにするなど
テンポ設定
- 60 BPM(初心者向け)
- 70 BPM(標準)
- 80 BPM(上級者向け)
音色選択
- クリック(標準的なメトロノーム音)
- ビープ(電子音)
- ウッドブロック(木の音)
- カウベル(金属音)
PWA対応
このアプリはPWA(Progressive Web App)対応なので、スマホのホーム画面に追加できます。
iPhoneでの追加方法:
- Safariでアプリを開く
- 画面下部の「共有」ボタンをタップ
- 「ホーム画面に追加」を選択
Androidでの追加方法:
- Chromeでアプリを開く
- メニューから「ホーム画面に追加」を選択
ホーム画面に追加すれば、アプリのようにワンタップで起動できます。
技術的なポイント

開発者の方向けに、技術的な工夫を紹介します。
Web Audio APIで高精度メトロノーム
音の生成にはWeb Audio APIを使用しています。
OscillatorNodeで波形を生成し、音色ごとに異なる周波数とエンベロープ(音量変化)を設定:
- クリック:サイン波、800Hz、短い減衰
- ビープ:矩形波、440Hz、やや長い持続
- ウッドブロック:三角波、1000Hz、非常に短い減衰
- カウベル:矩形波、540Hz、長い持続
アクセント拍(STEP5の1拍目など)は周波数を上げて音量も大きくしています。
lookahead方式のスケジューリング
メトロノームの正確なタイミングを保つため、lookahead方式を採用しています。
// 0.2秒先まで音をスケジュール
while (this.nextNoteTime < this.audioContext.currentTime + 0.2) {
this.scheduleNote(this.nextNoteTime, state);
this.nextNote(state);
}
この方式により、JavaScriptのタイマー精度に依存せず、Audio Contextの高精度な時間管理で正確なリズムを実現しています。
ステップごとに最適化されたメトロノームパターン
各ステップで異なるメトロノームの鳴り方を実装しています:
- decreasing(メトロ分解トレ):段階的に減少
- offbeat(裏拍トレ):裏拍のみ
- quarter(オルタネイト手拍子):4分音符
- accent(楽器実践):アクセント付き
- null(リズムウォーク):メトロノームなし
これにより、通常のメトロノームアプリでは実現できない練習メニューを可能にしています。
クラスベースの設計
コードは責任ごとにクラスを分割:
- AppState:状態管理
- AudioEngine:音声処理
- Timer:時間管理
- UIController:画面更新
- App:全体の統合
これにより、機能追加や修正が容易な構造になっています。
こんな人におすすめ
このアプリは、以下のような方に特におすすめです:
特に、「メトロノームがないとリズムが取れない」と悩んでいる方には、段階的にメトロノームから自立できる設計になっているので効果的です。
おわりに
「リズム強化トレーニング」は、毎日11分の継続可能な練習をコンセプトに作りました。
自分用に作った練習メニューですが、同じ悩みを持つ演奏者の方に役立てば嬉しいです。
完全無料で使えますので、ぜひ一度試してみてください。
→ リズム強化トレーニング – 効果的なリズム感トレーニングアプリ
継続は力なり。毎日11分、一緒にリズム感を鍛えましょう!


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